LED電球の明るさ~W(ワット)編
2025/11/27

今回は車用LED球の商品ページに記載されているLED球のW(ワット)について解説させていただきます。
W(ワット)とは電力のことなのですが、電球など電気製品のカタログ表記に用いた場合は一般的に消費電力のことを表します。一昔前の家庭用電球(以下、白熱球)は明るさの目安として消費電力表記が広く用いられてきました。
白熱球はフィラメントに電流を流し高温に熱して光らせる仕組みとなり、この時に用いる消費電力が高ければ高いほどより明るくなるため、キッチンは60W、トイレは40Wなど、使用する場所により好みの明るさを選ぶ目安に使われていました。
時代は進みLED球が主流となってきた現在はどうなのでしょうか?カタログ表記などを見るとLED球の消費電力が10W以下のものが白熱球の60W相当の明るさなどの記載があります。同じ明るさでも消費電力が低いためLEDは省エネだといわれる要因はここにあるんですね。
ではLED球同士を比較して10Wと20Wの商品があった場合、20Wのほうが明るいのでしょうか?基本的にはそう考えても問題はないのですが、製品ごとにLEDチップの種類や電流制御方法が違うため、厳密には消費電力だけで判断できない部分もあります。LEDチップにも様々な種類があり、チップの基本能力によっても明るさや消費電力が変わりますし、たとえLEDチップが同一であっても制御方法を変えて明るさを維持しながら消費電力を抑えたモデルがあったり、逆に消費電力を高めてより一層明るくしたモデルなど様々な製品があります。
白熱球時代と違い、LED球で正確に明るさを比較するのであれば、lm(ルーメン)や、cd(カンデラ)という数値が必要となります。ルーメンやカンデラについてはまた別の機会にてお話しできればと思います。
では今回の趣旨に戻り、なぜ車用LED球のカタログ表記に消費電力が記載されているのでしょう。それはその製品がどれだけ省エネなのかや、ハイワット製品の場合には取付場所の安全面などをお客様にお知らせするための記載となります。
たとえば当店で販売中のH4 Hi/Lo対応LEDヘッドライト「LESTAR(レスター)」。
H4 Hi/Lo純正ハロゲンバルブの一般的な基本数値の明るさ2,500lm(2球合計)・消費電力55W(1球)に比べ、明るさは約2.3倍高い実測5,782lm(2球合計)・消費電力は44%低い実測31W(1球)となっております。数値からもわかるように純正ハロゲンバルブと比べ断然明るいのですが、必要以上の爆光を求めず、バッテリーに優しい省エネかつ高い耐久性に重きを置いて開発された製品となります。
また当店製品のLEDヘッドライト・フォグランプ「Burvine(バーバイン)」。
こちらは主にフォグランプ用としてお薦めしてますが、爆光・ハイワットを目指して開発された製品で、明るさはなんと実測11,244lm(2球合計)・消費電力は最大65W(1球)となっており、お車の安全のため専用リレーハーネスもセットでお届けしている高出力モデルとなっています。
ここで何故この製品に専用リレーハーネスが付属しているかの理由に消費電力が関係してきます。皆様もご存じのV(電圧:ボルト)、A(電流:アンペア)、W(消費電力:ワット)という電気についての数値。このうちW(ワット)の計算式は、V × A = W となります。
この製品は最大65W(1球)、装着するお車が12Vですので、計算すると1球あたりの最大電流値は、65W ÷ 12V = 5.4A となり、初期点灯時など最も負荷がかかる時には2球合計で最大10.8Aの電流が流れる事となります。もともとお車についている純正ヒューズ容量が10A以下だった場合には確実にヒューズ切れを起こしてしまいます。
<形状ごとの純正ハロゲン球の消費電力と、純正ヒューズ容量の参考値>
- H7:55W(10Aまたは15A)
- H8:35W(7.5Aまたは10A)
- H11:55W(10Aまたは15A)
- H16:19Wまたは25W(7.5A)
- HB3:55W(10Aまたは15A)
- HB4:55W(10Aまたは15A)
- PSX26W:26W(7.5A)
純正ヒューズ容量はお車によって違いますが、フォグランプでは一般的に7.5A~15Aが設定されているお車が多いと思われます。
※上記の数字はあくまでも参考値です。実際のお車にてご確認ください。
他社製ハイワットLED製品によってはヒューズ切れを起こさせないために安全面を無視して純正ヒューズの容量アップを案内している場合がありますが、元々自動車メーカーがその配線回路には設定されたヒューズ容量以下の電流しか流してはいけないとしている場所を安易に容量アップしてしまうと、ハイワットLED製品の最大電流が流れた場合に本来安全対策のためにあるヒューズが切れず、そのまま回路内に流れることとなり、重大なトラブル(他の機器が故障・配線から発火など)が発生する可能性があります。
SEEK productsでは製品を安く見せるためにバルブ単体を販売してヒューズ容量アップの案内を行ったり、トラブルは自己責任として別売のリレーハーネスの追加購入・施工を促す案内などを行わず、ハイワットLED製品には最初から安心・安全のため専用リレーハーネスをセットにした状態で販売しております。
リレーハーネスを使用することで元の車両配線はスイッチのON/OFF信号を受け取るためだけに使い、LED球を光らせるための電力はバッテリーから直接リレー配線経由で供給できるようになります。したがってヒューズ切れの心配もなく、安心・安全に爆光のハイワットLED製品をお楽しみいただけます。
このリレーハーネスは、フォグランプに最適になるように延長せずに使える長さ・接続を簡単にするアース配線方法など随所にこだわりをもって当店が開発したSEEK productsオリジナル製品です。ハイワットLED製品(実測65W以下を推奨)でカプラー形状が適合していれば、他社製バルブでもご使用いただくことができるため、ヒューズ切れでお悩みの多くのお客様のご要望によりリレーハーネスだけは単品販売を行っております。
決して当店製品だけをお勧めするわけではありませんが、ハイワットモデルをお使いの場合にはきちんとした安全対策を行い大切な愛車を守ってくださいね。
確かな知識・確かなお店で、カタログ表記にある実測の消費電力からお客様の求める明るさ・省エネ性・安全性などを読み解き、ご自分の理想とするLEDカスタムライフをお過ごしください。
以上、LED電球の明るさ~W(ワット)編でした!
文:鮭男(商品開発・デザイン担当)



