ステルスバルブはなぜ暗い?
2025/12/10

ウインカー非点灯時、クリアレンズの中にうっすらと見える純正ハロゲン球のオレンジ色。このオレンジ色が消えることでお車の外観がグッと引き締まりますよね。
オレンジ色を消すためにはチップの映り込みが少ないLED球に交換するか、ステルスバルブ(ハロゲン球)に交換するかの2択になると思います。当店ではどちらの製品も販売しているのですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、
① チップの映り込みが少ないLED球に交換
メリット:光量がアップし、LEDらしいメリハリの効いた発光。
デメリット:価格がやや高い。ハイフラ対策のため抵抗器の取付やリレーの交換が必要になる。抵抗が内蔵されたハイフラ対策済みモデルもあるがハザードなど長時間の点灯時に熱によって抵抗値が下がり、お車によってはハイフラ現象が発生してしまう場合がある。
② ステルスバルブ(ハロゲン球)に交換
メリット:価格が安価。ハイフラ対策が必要ない。
デメリット:ステルスコーティング処理のため純正球に比べ光量が下がる。車検整備の際に明るさの問題で純正球に交換される可能性がある。(※ウインカーの車検基準は色味・点滅間隔・目視により昼間に100m離れた場所からでも視認でき、周囲に迷惑をかけない程度の明るさとなっており、測定数値による明確な明るさの基準値はありません。)
それぞれ悩みがございますが、今回は「② ステルスバルブ(ハロゲン球)に交換」について深掘りしてみたいと思います。
先ほども書いたようにステルスバルブとは純正球同等のハロゲン球の表面にステルスコーティング処理を施した製品となります。このコーティング処理の塗膜が薄いとオレンジ色が透けて見えてしまいステルス効果が低くなり、塗膜が厚いとステルス効果は高い変わりに光量が落ちます。
では、コーティング膜を厚くしても純正球と変わらない明るさのステルスバルブは作れないのでしょうか?
理論的にはコーティング処理前に使うハロゲン球の消費電力を上げてもっと明るいハロゲン球を設計・製造すれば可能です。ただしそれには問題があり、サイズを変えずに今以上消費電力を上げることにより、フィラメントの耐久性が著しく低下して球切れが起きやすくなります。また、純正球に比べ消費電力を上げることで、お車のヒューズ切れやウインカー配線の負荷増によるトラブルなども考えられます。
当社でも何度も提携工場と検討を重ねてきましたが、耐久性が低くお車に問題が発生するかもしれない製品を製造・販売することはできないと断念いたしました。
そこでお客様の様々なニーズに応えるために、当店ではそれぞれ特徴の違った 2種類のステルスバルブ を各形状取り揃えて販売しております。
一つ目はステルス性を追求し、オレンジ色の映り込みを極限まで抑えたステルスバルブ。
オレンジ色が透けて見えないようにコーティング処理を厚く施していますので純正球と比べると光量が低下します。
二つ目はステルス性と明るさのバランスに重きを置いたコーティング処理を施した明るいステルスバルブ。
純正球と遜色のない明るさを維持するための特殊コーティング処理を行っていますが、上記のステルスバルブと比べるとステルス性能は低下します。


(※ 天気の良い日中にカメラ設定など同条件で撮影した無修正の比較画像となります。)
おかげさまでどちらのステルスバルブも大変ご好評いただいており、お客様がどのようなカスタムを目指すのかでご選択いただければと思います。
実は製品特徴や見た目が変わらないため商品ページ等では大々的にご紹介はしていませんが、2025年1月出荷分より2種類のステルスバルブ全商品のフィラメントに使われているタングステン素材を見直し、それまで販売していた当社従来品に比べ、より品質が高く耐久性の高いものへとアップグレードしております。この機会にご検討いただければ幸いです。
以上、ステルスバルブはなぜ暗い?でした!
文:鮭男(商品開発・デザイン担当)
